ディープラーニングの勉強をしようとする時の学習のモチベーションとして、「資格試験」ないかなーと思って、探してみたら発見したので紹介します。
その資格試験とは日本ディープラーニング協会と呼ばれる組織が運営している資格試験でG検定・E検定といったものです。
なんか組織名がちょっと違和感?ありますが、組織の理事長は人工知能界隈では有名な松尾豊教授ですので、非常に信頼できる組織です。
日本ディープラーニング協会とは
簡単に日本ディープラーニング協会について紹介します。
日本ディープラーニング協会はディープラーニングの日本の産業競争力の向上を目指し設立された組織です。
前々から言われている通り、日本のAI(ディープラーニング)開発は遅れています。
そこで、このような協会を作ってAIを作れる・扱える人材の育成を行おうとしています。
G検定、E検定とは
ディープラーニング協会では、G検定とE資格という資格検定を提供しています。G検定はジェネラリスト用、E資格はAIエンジニア用となっています。
G検定
G(ジェネラリスト)検定は、ディープラーニングの基本的知識を有していて、適切に事業に応用していける能力があるかどうかを測る検定です。
受験すべき人は、ディープラーニングを開発する人ではなく、ディープラーニングをどのように事業に適応するかを決定する人になります。
試験内容も、ディープラーニングの基本的内容になっていて数学の知識などはそれほど必要ない問題となっています。
検定の情報
試験時間 | 120分 |
問題数 | 226問 |
試験場所 | オンライン(自宅から受験) |
受験料 | 一般:12000円+税、学生:5000円+税 |
詳細情報は公式サイトを参照してください。
G検定用のテキストがこの協会から発売されていますので、受けようとする人は買ってみてください。
E資格
E(エンジニア)資格は、ディープラーニングを開発するエンジニア向けの資格です。
ディープラーニングによってモデルを構築するエンジニア向けなので、ディープラーニングに必要な基礎数学やディープラーニングの数学的な理論部分についても問われます。
経験者でもある程度準備しなければ難しいでしょう。
試験内容は以下のようになります。
検定の情報
試験時間 | 120分 |
問題数 | 108問 |
試験場所 | 指定会場 |
受験料 | 一般:30000円+税、学生:20000円+税、JDLA正会員:25000円+税 |
詳細情報は公式サイトを参照してください。
この検定の受けることにメリット
この検定を受けることによるメリットは
- AIの数少ない資格
- モチベーションの維持
であると思います。
AIの数少ない資格
現状では、AI関連の資格試験は非常に少ないです。なので、技術を証明することは難しい現状です。
最低限のディープラーニングの知識を得ている証明として、この資格を保持しておくことは有効だと思います。
モチベーションの維持
もし、現在、AIに関係ない仕事や勉強をしている人にとってはこの検定が大きなモチベーションになるはずです。
英語等でも試験があるから勉強するといったことが多々あるので、この資格はモチベーション維持にはつながると思います。
やはりサンプルコードを実行するだけでは寂しいですからね。
検定のための参考文献とスクール
学習の教科書
G検定用
先程も紹介しましたが、G検定に対する教科書は公式で販売されています。
E資格用
E資格の公式のテキストは用意されていないようです。
しかし、数学的な基本的なことは知っている必要があるので、次の書籍がおすすめです。
この本では、深層学習の数学的なところから実装まで詳しく記載されています。
オンラインスクール
独学が苦手な方やAIについてまったく知識がない人はオンラインスクールが一番手っ取り早いかもしれません。
E資格用のスクールはとしてはiStudyACADEMYというオンラインスクールがあります。
優秀な講師の授業が受けられるので、数学の知識が0の方でも短期間でマスターできるはずです。参考にしてみてください。